第91回ばんぜんの会を開催しました。

第91回ばんぜんの会を開催しました。

3月22日は、第91回ばんぜんの会でした。
今回は、新聞記事の相談コーナーに寄せられた一件の相談を元に参加者全員で考えてみました。
知的障がいのある30代の息子さんに関する、お母さんからの相談です。
始めてご参加の方もおられたので、まずは自己紹介からです。

【自己紹介】

  • みんなでできる事業を考えようと思ってこの会を立ち上げた。
  • 近々100㎞ウォーキングをやる。
  • 箱庭セラピーをしている。何かお手伝いでもできればと思って参加している。
  • 双子の高1男子の息子に障害がある。ライフプランナーをしているが、顧客の9割が障がい者又はその親族となっている。ファミリー支援活動をしている。
  • 目に頼る生活をしていると感性が殺されるので、2年前から0.02の視力で裸眼で生活している。マッサージの施術業をしているが、10年前から作詞作曲ができるようになった。ロタ島での0円生活を経て規格外の人生を歩んでいる。
  • 群馬ののぞみの園で障がい者支援の足らないところを研究している。今はターミナルケアに取り組んでいる。

【ディスカッション】

Facebook投稿経由で朝日新聞デジタル版の相談コーナーに知的障害の息子を持つ母親の、性欲が強すぎる息子のために何かできることはないだろうかという相談が載っていた。
これを読んでどう思うか?又は皆さんならどう回答するか?

  • 非常に難しい。個別の問題なのでコメントできない。フーゾクに行ったら行ったで問題が出ると思う。
  • ヒアリングを重ねていると、第2第3の事情が現れてきて、そのときに答えが出ることがある。うかつには答えられない。相談者には発信してくれてありがとうと思う。相談者の息子は普通の男の子ではある。障がい者は、似た境遇の者同士で情報を共有することが難しい傾向にある。
  • 本人の障害の程度がわからず、どのくらい理性を保てるのかわからない。個性を尊重したいと思うが、個々それぞれなので答えられない。
  • 本人のやりたいことを止める必要は無い、制限は火に油を注ぐ。距離感が大切。一番大事なのは犯罪にしない、人に嫌な思いをさせないようにすること。障害のある子には言葉では伝わらないことが多く、見える説明が必要なので、施設ではフラフープを使って教えている。すなわち、この輪の中に入っていいのは誰かということ。ソープはお勧めしない。健全な付き合いとソープを一緒にしない。(酒井)
  • 知的障がい者の支援をしていたが、自身の下半身を触るようになる子がいる。先生は公の場でしないように指導していた。専門のフーゾクがあるようだ。父親がフーゾクに連れて行く例があるようだ。性フーゾクが蔓延しインターネットポルノ中毒になる人が多い現状を見ると、かえって障がい者の方が健全に制御できているのではないかと思うし、この相談の投稿を読む限り健全だと思う。映画監督をしていたとき、愛のある性描写を作りましょうと提案したが、そんなの誰も求めていないと言われた。コンパの場を作るのも解決方法の一つになると思う。
  • 相談できるところが無いのが問題。相談窓口を探してあげるのが回答かな。自分だったら小西さんを紹介する。相談窓口が整備された社会づくり。
  • 性欲は誰にでもあるが、それを表現してしまうから問題になるのだろう。たくさんの事例が集まれば、特性による対処法が確立されるかもしれない。今は過渡期、悪く言えば実験段階なのかもしれないので、なんでもやってみるのがいいと思う。
  • パシキルという薬を進めるコメントが載っているが、理解した上での本人の同意があればいいが、第一選択肢が薬というのはどうかと思う。
  • 相談者の息子がどんなDVDを見ているかが第一。ほとんどのDVDは女性蔑視の人権侵害、愛は無い。闇のところに注目してほしい。父親が性教育をすべき。障がい者の方が情報の絶対量が少なく、障がい者でない人の方がアブノーマル。セックスにかける時間はだいたい20分という統計があるが、20分はセックスと言えず交尾。
  • プロの視点、凄いなこの会。改めて考えさせられる。こんなに学べる貴重な機会に感謝。
  • 人間として、男と女がいることで少なからず考えること。受け入れること、心のケア、心の健康が大事。
  • 本人が本人らしく生きていけるために、逃げないで取り組んでいくべき。本当に困っている人が表に出てこないのが社会問題。
  • 北九州のある先生のところに、ある親が子供の過・拒食症のことで相談する場に立ち会ったことがある。先生は、親同士が最後にセックスしたのはいつかと尋ねた。親は、子の過・拒食症に関係ないことだと抗ったが、先生は関係あると主張し、レスになっているなら2か月以内にせよと助言した。
  • 北九州にはいろんな人がいる。北九州の人は個性が強いですか?
  • 知りません。

【報告・お知らせ】

  • オープンセミナーを復活させたい。
  • 8月に児童養護施設内に新しい複合施設が完成する。コロナも収まったので見学に来てください。可哀そうではなく、子供たちこんなに幸せな暮らしをしているのだというところを見てほしい。
  • 北九州ツアーは9月にしよう。誰かプランを立ててくれる人を募集しよう。

以上のように、とても活発な意見交換ができました。
9月の北九州ツアー、実現させたいです。


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