第99回ばんぜんの会を開催しました。

第99回ばんぜんの会を開催しました。

11月22日は、第99回ばんぜんの会でした。
今回は、数年ぶりのオープンセミナーです。

「制度の闇」と題して、体験してみないとわからないことや、一般的に知られていないことを共有することができました。

以下に要旨を記載しますので、内容についてもっと詳しく知りたいという方がおられたらメッセージください。

  • 相続放棄について、家庭裁判所に対する相続放棄の申述と、相続人同士の合意による放棄が混同している事例が多い。
  • 法定の相続放棄をした、と言う人で、調べてみて本当にできていた人は今まで一人もいなかった。
  • 相続放棄については、そういう人多い。
  • 障がい者が65歳になると、介護保険が関係してくるが、ケアマネージャー(介護保険の)は、障がいのことを知らない。ケアマネージャーの勉強会に来てほしいと依頼がある。精神の人のケアは散歩から始まると考えているが、ケアマネージャーの考える介護と違うので、ケアマネージャーは驚く。就労に関するマッチングは、ケアマネージャーが施設を選ぶのとはわけが違う。ケアマネージャーが相談に来るが、理解も進み未来があると感じる。
  • 息子は、先天性代謝異常症で1歳まで生きる可能性は10%と言われた。この年まで生きたのは全国で2人と聞いた。障害適用の項目に当てはまるものがなく、何とか療育手帳の交付を受けた。鼻から栄養を入れるのも限界、今は奇跡的に口から栄養を摂れている。見た目がわかりにくいが50m歩くのもしんどい。すごいイジメにあい、姉もいじめられた。支援学校行くべきか悩んだが、障がい者雇用も高卒が要件の時代に支援学校を卒業しても高卒資格が得られない。通信制の高校を探して入学し、3年間親が送迎して卒業した。支援センターに2年通い、障がい者雇用で就職した。厚生年金保険料は払っているのに将来障害年金を受給したら厚生年金はもらえないと言われた。これは間違いで、平成18年から厚生年金と障害年金は併給OKとなっている。しかし、窓口は絶対選択と言った。医療費については難病なのでガチだと30万円かかる。重度障害医療証の提示で自己負担は500円だったのに健康保険加入になったら3割負担で16万円になった。数カ月払ったところで健康保険にも重度障害を付けられることがわかった。わからなければ会社辞めようかと悩んだ。役所職員の勉強不足。難病医療証は1年に1回の更新となるが、一人になった本人にできるのか?後見人を立てればよいが不正が心配。難病は治らないのになぜ1年更新なのか?そんな人のサポートはできないのか。
  • 自治体によって手続きが異なり、難しいので相談支援員に振る。
  • 母を亡くしたが、死亡手続きがたらいまわし。検視官が家に来たら4万円かかった。
  • 行政の担当は異動があり、来たばかりの人が座っている場合がある。後ろにいるエライさんを呼ぶべき。隣の市ではいけますよと言ったとたん、前向きに話し合いが始まる。
  • 障害福祉課には異動しない人がいる、そんな人と話すようにしたほうが良い。
  • 自治体ごとに異なるのではなく、国で一律に決まりを作れないか。
  • 泣き寝入りする人をなくしていきたい。
  • 初めて聞く話ばかり。心が痛い、子供がいたらどうするかと思う。
  • 法律ばかり扱ってきた、現場のことがわかっていることは大事。
  • 同じく。勉強になった。親も高齢なので。
  • リアルで共有できてよかった。心のケアをしているので、こういう場は定期的にしていくのが良い。
  • 福祉センターで高次脳機能障害と言ったら、なんですかそれと言われた。担当者が替わるのはさみしい。
  • ハローワークでも異動せずにずっといる人がいるので、そこに狙い撃ち。
  • 来年、制度が変わったときにまたやってほしい。
  • 初めて知ることばかり。何ができるのか、こんなメンバーいてるので何かできないか。
  • 当事者意識が出るので知り合いから聞くことは大事。アートを通じて誰かに何かを伝えたい。
  • 当事者目線を大事にしないといけないことが確認できた。厚労省ともつながりがあるが、国は申請主義。東京オリンピックのとき優秀な人材をそこにとられたので、大阪万博が心配。村社会から欧米並みのものを作り上げていく必要。法律なら弁護士、福祉なら?ソーシャルワーカー制度が機能していない。一種の圧力団体が必要。
  • 相続の闇、また二人の専門家に聞きたい。